米主要指数・為替
10月13日の米国株式市場では、S&P 500は6,654.72で終値、前日比+1.56%上昇。Reuters(S&P500市場情報)
ナスダックも+2.21%と大きく反発、ダウは+1.29%と全面高。Reuters(米中関係と米株)
こうした上昇は、トランプ大統領が対中強硬発言を軟化させたことが市場心理を和らげたとの見方が背景。同上
為替ではドル/円が152円前後で推移し、ドル買い・円売り傾向。Reuters(S&P500相場ページに為替情報併記)
全体としては、調整局面からの反発色が強く出た1日となった。
アメリカ・ハイライト/主要企業の動向
- 米中関係:トランプ氏が「対中国はうまくいく」といった軟化トーンの発言を行い、貿易戦争リスクがやや緩和との見方。
- Broadcom × OpenAI提携:Broadcomの株価が急伸、AI/半導体分野のセンチメント改善材料となった。Reuters
- 半導体指数(SOX)の上昇:半導体関連のリスク回避後の買戻し傾向が鮮明に。Yahoo Finance(市場ニュース)
- 銀行・金融:JPMorgan・Goldman Sachsなど大手金融の決算発表控えが警戒材料。また、金利見通しの変動性にも注目。
重要イベント/日経先物
今週は、米消費者物価指数(CPI)、FOMC議事録、雇用統計などが控えており、米金利・政策方向性を巡る手掛かりが集中。
また日銀の金融政策動向や黒田総裁発言も国内で重要テーマ。
日経225先物(12月限)については、Investing.com の過去データによれば10月13日の終値は46,997.5円。Investing.com(先物ヒストリカル)
夜間取引でも同水準かやや上振れ傾向が出れば、先物主導で寄り付きギャップを作る可能性あり。
日本株の状況
- 前日の日経平均終値は48,088.80円(前日比 −1.01%)。株探(銘柄 0000・日経平均)
セクターでは外需/半導体/EV関連がテーマとして意識されやすい動き。 - 個別材料:輸出関連企業で上方修正発表、政策関連銘柄で注目されている企業(例:素材、電子部品、自動車部品など)が断続的に動意。
- 指標分析:騰落レシオは高水準へ寄りつつあり過熱警戒も。NT倍率(日経平均 ÷ TOPIX)も上昇傾向。投資主体別では、海外勢の買い戻しと個人勢の逆張り売りが交錯する可能性。
株価好材料&リスク
ポジティブ
- 米中関係改善期待 → リスク選好の継続可能性
- AI・半導体分野のポジティブ材料(Broadcom-OpenAI提携など)
- 利下げ観測の台頭 → 成長株支援の追い風
- 世界景気反発期待 → 外需株に追い風
ネガティブ
- 米中関係の再悪化リスク(関税再燃など)
- 高バリュエーション銘柄の調整圧力
- 米金利変動リスク → 資金コスト上昇懸念
- 地政学リスク/資源価格の変動/為替急変などの外部ショック
今日の戦術メモ
- スタンス:調整局面での押し目買い志向。ただし過熱銘柄は早めの利確も併用。
- 注目セクター:AI・半導体 / EV・素材 / 外需 / 大型グロース
- 為替:ドル円152円台を中心とした攻防ラインに注意。
- テクニカル警戒:日経平均下値目処として 47,100〜46,500 円あたりを意識。これを割り込む展開では下振れリスクを拡大視。

