10月16日 マーケット総括

米主要指数・為替

10月15日の米国市場では、S&P500が6,671.06(+0.40%)と上昇、ナスダックも+0.66%と堅調、ダウは微減となり賑わいながらも方向性に揺れが見られた構図。Reuters(米株総括)

SOX(フィラデルフィア半導体指数)は+3%超の上昇。ASMLの受注好調報を背景に半導体関連に買いが波及。同上

ドル円は150円台後半でのレンジ推移。米長期金利やインフレ期待、FRBベージュブックの内容を受けて上を試す動きと逆張り圧力が交錯。Reuters(USD/JPY 為替)

アメリカ・ハイライト/主要企業の動向

  • 銀行大手決算:モルガン・スタンレーやバンク・オブ・アメリカが予想超えの決算を出し、金融セクターに支えの流れ。Reuters
  • 半導体/AI関連:ASMLの注文/業績期待を契機に半導体株全体に資金流入。AI投資の継続期待が市場センチメントを押し上げ。Reuters
  • 政策・景況感:ベージュブックでは「経済活動は横ばい傾向」が示され、利下げ期待と慎重スタンスのはざまに。FRBの発言・見通しに高感度な相場。FRB ベージュブック(原文)
  • センチメントとボラティリティ:VIX(恐怖指数)は米中摩擦懸念再燃で一時上昇。市場警戒感の高まりを示す指標の動きに注目。Reuters(VIX動向)

重要イベント/日経先物

今週は米消費者物価指数(CPI)、小売売上高、FOMCメンバー発言、米雇用統計などの重要指標が続く。特にFRB動向とインフレ指標が方向性材料となる。Reuters(グローバル市場総括)

日経225先物(CME円建て)は夜間で戻り基調を試す動き。米半導体高とドル円維持傾向を受け、先物主導で上げ幅拡大の可能性あり。参考としてCMEグループの先物ページを参照。CME Nikkei-225 (円建て) Quotes

Investing.comの先物ヒストリカルデータも戻り余地を示唆。Investing.com(日経225先物履歴)

日本株の状況

  • 10月15日の日経平均は4万7,672.67円(+825.35 円、+1.76%)と3日ぶりの反発。株探(大引け記事)
  • 「3日ぶり反発、半導体株を中心に買い戻し優勢」をテーマに、半導体・素材関連の戻りが目立った。株探(市況ニュース)
  • 個別材料:10月15日に格下げされた銘柄として、豊田合 <7282> が東海東京によって「強気→中立」に格下げ。株探(格下げレーティング)
  • 短期シナリオ観点では、日経平均寄付きが前日の終値を上回る水準からスタートすれば、14日の安値 ≒ 4万6,544円が押し目になるという見立ても。株探(伊藤智洋 短期シナリオ)

株価好材料&リスク

ポジティブ

  • 銀行・金融の決算好感 → セクターの支え要因
  • 半導体/AI関連テーマの資金流入 → SOX上昇を波及効果に
  • 利下げ期待とインフレ鎮静感 → 債券利回り低下圧力
  • ドル円安定維持 → 外需株の採算改善期待

ネガティブ

  • 米中関係の再緊張 → 貿易規制・関税リスクが影を落とす
  • インフレ持続/長期金利反発リスク → グロース銘柄に逆風
  • 為替急変・介入観測 → 外需株にショック波及の可能性
  • 統計発表遅延や指標乖離 → 相場の不確実性を拡大させうる要素

今日の戦術メモ

  • スタンス:戻り場面では利確重視、押し目では選別買い。半導体・AI関連はトレンド追随、内需は慎重に分散ポジションで対応。
  • 注目セクター:半導体装置・材料、電子部品、外需自動車・電機、金融バリュー株
  • 為替水準:ドル円150円台後半レンジを前提に、変動急所でのヘッジ戦術も視野に
  • テクニカル警戒:日経は4万7,800~4万8,300円あたりが上値抵抗帯、下値押さえラインとして4万7,000~4万6,500円水準に注目(割れたら再度下振れ警戒)
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