10月23日 マーケット総括

米主要指数・為替

10月22日(米国)・主要3指数は下落し、ダウ46,590.41(-0.71%)・S&P500 6,699.40(-0.53%)・ナスダック22,740.40(-0.93%)と反落、米政府が対中輸出の追加規制を検討との報でハイテク中心に売り優勢となった。Reuters

SOX(フィラデルフィア半導体指数)は-2.4%と下落し、直近高値圏からの利益確定と業績材料の強弱が交錯した。Reuters

ドル円は151円台後半で推移し、米金利動向と日本の政局材料を背景に円安基調を維持して外需株の採算に中立〜支援的に作用している。Reuters(USD/JPY)

アメリカ・ハイライト/主要企業の動向

  • 米中リスク:米政権が「米国ソフトウェアを用いた広範な製品」の対中輸出規制を検討との報でテックに売り、需給悪化が指数を押し下げた。Reuters
  • 決算の強弱:Netflixは利益未達で10%安、Texas Instrumentsは弱いガイダンスで5%超安、他方でIntuitive Surgicalは好決算で急伸と、個別で明暗が分かれた。Reuters
  • SOXの調整:年初来アウトパフォームの半導体に短期的な手仕舞いが出てSOXは-2.4%、AI関連のテーマは中長期で堅持されつつもバリュエーション調整が進行。Reuters
  • 決算シーズン概況:開示済み企業の約86%が予想を上回る一方、未達銘柄への反応は厳しく、ガイダンスと対中リスクの見極めが焦点。Reuters

重要イベント/日経先物

今週は米主要企業決算が集中し、対中政策ヘッドラインの不確実性が高い中でリスク要因のヘッドライン感度が持続、短期的なボラティリティ上振れに留意が必要。Reuters

日経225先物(CME円建て)は高値圏での振幅が続き、円安と海外株の方向感次第で先物主導のギャップ形成に注意が必要。CME Nikkei225(円建て)

日本株の状況

  • 10月22日の日経平均は49,307.79(-8.27、-0.02%)と小反落し、ザラ場は一時700円超下落後に下げ渋るなど高値警戒と物色継続が交錯した。株探 市況
  • 同日の公式サマリーは高値49,458.28・安値48,613.70・始値49,252.03で、値幅の大きい日中値動きが確認できる。Nikkei公式
  • 新政権発足を背景とする「株高・円安」期待は続くが、与党内勢力図や政策実行力の見極めが必要との海外投資家の評価が示されている。Reuters 分析

株価好材料&リスク

ポジティブ

  • 円安(151円台後半)継続→外需採算の改善期待が輸送用機器・電機・半導体サプライチェーンを下支え。Reuters(USD/JPY)
  • 国内政治イベント通過→政策期待と需給好転で高値圏維持、先高観の残存。Reuters
  • 米決算の全体感は底堅い→利益予想超過比率が高水準でリスク選好の下支え。Reuters

ネガティブ

  • 対中輸出規制検討→テック・半導体の需給悪化とサプライチェーンの不確実性が上振れ。Reuters
  • ハイバリュエーションの調整圧力→SOXの反落がグロース全般に波及するリスク。Reuters
  • 政策運営の不透明感→新政権の与党内基盤・法案可決力次第で内需期待に変動。Reuters 分析

今日の戦術メモ

  • スタンス:米テック主導の調整が波及しやすい地合いでは、半導体は押し目の質を選別し、決算モメンタム継続銘柄に絞った順張りとリスク低減の両立を図る。Reuters
  • 注目セクター:外需(自動車・電機・電子部品)と政策関連の内需を併走、為替感応度とガイダンスの質を重視。Nikkei公式
  • 為替水準:ドル円151円台後半レンジを前提に、急変(要人発言・介入観測)にはヘッジ前提でポジションサイズを機動的に調整。Reuters(USD/JPY)
  • テクニカル警戒:日経は49,300近辺のキープを確認、48,600〜49,500のレンジ下限割れは短期の調整再開シグナルになりやすい。株探 市況
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